全知全能とは程遠いけれど

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「なんにもいらないや」


そう思って

そう思うのは
全部
この手の中に
あるからだと気づく


例えば
青信号を
左に曲がって
あおくて寒々しい空が
目に飛び込んで来た
昼下がりとか


粉雪の舞う中で
近くの山のどこからか
うぐいすの声が聞こえた
朝とか


貴方のことや
貴方との思い出を
この人には
絶対言えないなと思う
夜のはじめとか


それから

遠く 遠くで
月のように息をする
貴女の脈を
まぶたの裏に感じながら

細く歌う
夜の終わり頃とかに








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by michel-nano | 2016-01-25 20:32 |
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