三村珈琲店

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今日は職場から目指した

道無き道を通り抜けて
滝を横目に
天まで伸びる
杉の林に挟まれて

木漏れ日と影の間で
目をシパシパさせながら

苔に覆われた斜面
竹の葉がつもって滑りそう
少しでも滑ったら
すぐ谷底


森を抜けると
見覚えのある田舎道に出た

フロントガラスに
毛虫としゃくとり虫を
一匹ずつくっつけて

店の前へ


彩度の低い店内で
今日の冒険を思い出すと
本物より
色あざやかに
さっきの光景がよみがえる

アイスカフェオレを飲みながら
改めて周りを見回すと
窓の曇りガラスや
珈琲豆の入った瓶の
やさしい透明が
肌をひんやりとしてくれるようで

心臓の音も
一緒になっておだやかになって

息の整う空間
夏の午後の
この場所







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by michel-nano | 2014-08-02 08:00 | 三村珈琲店
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